富士デュアスロン
梅雨だというのに、奇跡のようなコンディション。かねてから計画していた富士登山ですが、予定通り決行できました。
今回はK本さんとふたりっきりの最小構成。6時には河口湖ICに到着し、コンビニで軽量化し、浅間神社の無料駐車場にとめ、6:20AMにはスタートをきるというテンポの良さ。駐車場は標高700m強。ここから山頂まで3000mUpです。
背中にトレイルランの装備とシューズ、補給食などをつめ、バイクパートスタートです。駐車場は肌寒いくらい。ルートは滝沢林道。淡々と登り始め、おしゃべりできるくらいだったのに、中の茶屋をすぎるころから、K本さんがシッティングのままペースアップ。これについていくことがつらい。
ときおりダンシングで食らいつくも、背中の重みがそのままギアの重みになったようで、脚が回らず。「ちょっと落として 。。。」って泣きをいれたものの、数分後にはふたたび同じペースになってしまい、結局千切れました。
ながいランパートを思って、脚をため、ときおり写真をとりながら、登坂。思ったよりはやくゲートに到着。あらためて思えば、このゲートは4合目なんですね。
ここから五合目の佐藤小屋まで300m以上Up。やはりK本さんから遅れました。2カ所目のゲートでバイクパート終了。ここで自転車を佐藤小屋まで担ぎ上げ、お着替え。
小屋のお姉様?がやさしくもバイクを安全に預かってくれることになり、安心してランできました。ちなみに佐藤小屋は2300m。
佐藤小屋のわきから登山開始。あっという間に森林限界をこえ、岩山の世界へと。
森林限界を抜けてから、ペースアップ。。。というかマイペース。K本さんの足取りが重そうだったので、一気に間をあけてしまいました。
一度振り返ってみると、かなり後ろだったので、あとは遠慮無くマイペース。ここでいうマイペースは、登山競走ペースです。緩斜面なら小走り、平坦ならそれより速く。めったに走っているやつはいないので、登山者をごぼう抜き。
となると、ひーひー言っている登山者から驚嘆の眼でみられることになり、それがまた快感だったりするわけです。列をなして登っているわきを、ひょいひょいって岩場をかけあがる。。。心臓はばくばくで、頭も軽く痛いけど、涼しい顔を演じるわけですな。アホです。
曇り空ときいていましたが、予感があったとおり、うえのほうは蒼い空。気持ちいいです。気温は相当低いですが、全開走行のため、汗だく。インナーをときおり絞って、汗を流します。びしゃびしゃです。
空気が薄く、空も雲も近い。くもの水粒子まで見えるような気がします。自分がそらに溶けそうな気分です。酷暑のサイクリングロードで溶けるのとは雲泥の差です。
最後までハイペースが落ちることなく、あっという間に2つの鳥居がみえてしまった。あっけなく感じるほど。で、駆け上がってゴール。五合目から山頂まで2時間切り。正確には計りませんでしたが、1時間49分くらいでした。過去最速。それも圧倒的に。いまの調子なら富士登山競走完走はおろか4時間でいけそうだ。
K本さんのゴールを待って、ぬるビールで乾杯。日本一のビール。ここではペットボトルのジュースが500円、ビールが600円。100円しか違わないなら、ビールでしょ。
で、まだ11時前ということで、余裕をもってお鉢まわり。北側の火口には永久凍土がはりつき、圧倒的なスケールで迫ります。雲が火口に落ち込んでいき、そして一気に駆け上がってくる。写真では伝わりませんね。
3776m地点、剣が峰の三角点にて。
で、下山。ほんと下山は長くてつらい。佐藤小屋の場所がわからなくて、道に迷い、一度引き返す始末。
それでも3時までには小屋にたどり着き、ビールで乾杯。自転車を預かってもらって助かりました。お礼にK本さんは2本呑みました。小屋では薪ストーブが焚かれています。
で、酔いをさましてから、滝沢林道をそのままおりました。途中、小熊発見!というびっくりもありましたが(おおきなわんこでした)、無事駐車場に到着。わざわざスバルラインにいかなくて正解でした。
最高のコンディションで最高の富士山を堪能し、一生の思い出になりました。くわしい写真はこちら。