Thursday, March 19, 2009

TVの未来

昨日は、パートナーさんと打ち合わせののち、お役所参加の会合へ。総会がありまして、そのあと講演会。この講演会が面白かった。直接TVのことではないけど、いままで考えていたことがうまくつながった気がしました。

これから100年たってしまうと、いま生きている人はほぼいないはず。残していくもの、残っていくものは、いいものだけとは限らない。いまだに100年前のひどい矛盾した法律が残っていたりしますから。できるだけ良いものを残すようにしたいと思う。次世代のネットワークを考えるうえで、いまのビジネスだけを考えても意味がない。変化に対して十分対応できる枠組みが必要だと思います。法律やソフト、ハードを含めて。

ハードに関しては、だいぶこなれてきた。安価なプラットフォーム、能力の高いミドルウェア、そしてユーザ主導のアプリ、サービス。この3本が柱になるはず。やはりiPhoneは凄いと思う。アプリはユーザが開発できるようになっているから、どんどん機能が追加される。メールと通話がメインだったんだろうが、追加機能のほうがメインになっている感もある。

同じことをTVでもやるべきだと思っていた。安価なプラットフォーム、これはほぼ達成できている。ミドルも揃っている。。。はず。サービスとアプリ。こちらは企業やコンテンツプロバイダが大事につくっているが、儲け方が伴っていない。アクトビラとかYouTubeを見るって大きなお世話だよね。

TVが生き残れるのは、ホームネットワークのなかのGUIとしてのみ。そこにどんなサービスが生まれ、相互互換性を保つのかなど、実際はユーザに任せるべきだと思う。TVのシンクライアント化。ネットの向こう側に広がる豊富な資源を活用するクラウドコンピューティングと、シンクライアント化したTVは相性もいいはず。この技術の紹介が講演会のテーマでした。

今後のコスト削減の流れのなかには、所有から利用へ、Pay Per Useが広がっていく。いままではサービスだけを受け取るSaaS、データセンターで処理をしてもらい、結果だけWebで表示、が今後はPaaSに広がる。PaaSはプラットフォームごと提供する。

すでに展開しているAmazonとGoogleのシステム紹介(仮想化技術)をしてもらい、そのうえでの問題点であるセキュリティ(個人情報の集中化など)、品質(所有をあきらめたプラットフォーム依存)、安全性(利用できない際の対応など)を説明。目から鱗というか、知らないことがわかった感じだった。

しかし前述に戻るけど、次世代のネットワークを考える総会参加の年齢層が異様に高いことが気になりました。メインフレームの時代に戻ったような点はあったとしても、もともと過去の経験がいきないような分野なのに、、、、若い人、若い会社が積極的に参加できる場であってほしいと思った次第。どうせ100年後はだれも生きていないわけだから、せめていいものだけを残したい。TCPのセッション処理だけに6割の能力をつぎ込んでいるインターネットはもはや限界なのだから。

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Thursday, November 20, 2008

組み込み機器展

ひさしぶりにパシフィコ横浜へ。

本日はかるくET2008を覗いて、セミナー参加。いろいろためになる小話を仕入れることができました。

しかしおうちからだと横浜はちょっと遠いな。

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Monday, October 27, 2008

テレビの未来

先日聞いたトヨタの技監さんのお話に影響うけたわけでないけど、理想の車が「乗れば乗るほど健康になる車」っていうことなら、理想のテレビって「見れば見るほど健康になるテレビ」かもって考えております。

健康でなくても、賢くなるとか、目が良くなるとか。実際目が良くなるっていうアイディアはあるようで、視線と焦点を定期的に動かすような工夫をいれるみたい。もはやテレビはデジアナ変換して、光によって脳を刺激するインターフェースとしてとらえた方がいいかもしれない。脳自体の研究もここ5年で急激にすすんできたようで、デジタル信号と脳の連動すらちゃんと研究されている。

ただただ垂れ流しの音と映像を表現する板からの脱却がそのうち始まるんだろうな。近々ではVODが来て、PC化をすすめるへんなメーカもあらわれつつ、、、でもね、一番ほしいのは色再現率がすぐれていて、音のいいテレビだなぁ。

今回購入したプラズマのビエラ、色が悪い。どんなに調整しても、思うような色が出ない。これって問題だよ。RGBの色数の制限がなくなり、今後は表現力が豊かになる。それにそなえて、次の5DMarkⅡからはRAWでデータを残そうと思っているのに、プラズマでは表示に耐えられないんだもん。とりあえずはナナオのPCモニターがあるけどね。

まずはパネルとしての表現力が最重要だと思う。しかし、最近の価格の下落をみると、、、なかに入っているデジタル処理のChipは、、、、使えないのばかり。

なんて話をとあるテレビメーカの開発の方と酒を酌み交わしながらしました。楽しかった。

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Monday, October 20, 2008

ひさしぶりの耳学問

朝お散歩から、そして軽く出撃。ひさしぶりにお掃除してきれいになった自転車だと軽く感じる。あ、タイヤを替えたんだっけ。

多摩サイを一往復。累計は650kmってことにしておこう。

さて、午後は打ち合わせ。とある機能を取り込むお話。ただ、利益の出し方、配分等々よくわからないところが多い。

そのあとは恵比寿のホテルで、展示会を拝見。うすうす気がついていたけど、うちの製品がよく使われていた。

で、未来の可能性というお題でのディスカッションを拝聴。これが面白かった。

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未来が暗いことは確かだし、どのレベルで区切るのか、最初から興味があったけど、思いの外突っ込んでいた。特にトヨタの技監の方のお話がすごくよかった。トヨタがあのような考え方をしていたとは思わなかったので、ちょっとショック。石油依存性をなくしていくことへのマイルストーンを持ち、電気(太陽光、核融合)とバイオへの転換を事業として見ている。ひとの動き、そして経済活動にあわせた車の多様性を容認し、その先にはユビキタス化、ロボット化を線引き。今後の全人類の経済活動のエネルギー源をイメージさせた。

どこかの国の政策で、財源だ埋蔵金だ、なんて言っていることがなんてレベル低いことか。エネルギー源の説明に、明確な数値があらわれていることもびっくり。本気だ。で、その理想が、「乗れば乗るほど健康になる車」「自働車」というキーワード。うれしいお話だった。

あとは、いまの政治レベルにあわせた目の前の話が多かったけど、なんでも他人の監督責任にしてしまう幼稚な日本人たちのため、より凝り固まる関係省庁の規格化の流れがよかった。世界は規制緩和で乗り切ろうとしているのに、日本ではどんどん規制が増えているという話し。荒川の自転車20km/h制限、近所の公園のわんこ入場禁止などなど、、、そんなに規制してまで生活したいの?いっそのこと、死んでしまって活動しなければなんの規制も引っかからない。そこまでいっちゃうよ。なんのための人生なんだ???

そんなことを考えながら、最後は恵比寿のビアステーションにて、宴会へ突入。ここの限定ヱビスビールうまいよな。

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Tuesday, October 14, 2008

CES準備

CEATECが終われば、そのフォローで忙殺。

さらに1月のCESの準備が始まる。今回も日本から多数ラスベガスにいくようで、ほとんど飛行機のチケットがない。最悪はロスからレンタカーを考えていたけど、やっと今日キャンセル待ちから航空券確保できた。

今回からはこれもやらなくてはいけない。さっさと終わらせておかないと。

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Tuesday, September 30, 2008

CEATEC1日目

昨晩から展示会の準備。あれこれ必要な機材はもってきたつもりだったのに、それでも足りないもんだ。

落ち着いたところで、ホテルにある日本食へ。。。しゃぶしゃぶを食べましたが、量がちょっと多かったようで、かなりお肉があまり、それをひとりで片付けていたら、すごく気持ち悪くなってしまった。

朝おきても気持ち悪さは続いていて、完食したことを後悔。。。。

初日の午前中はばたばた。11時ころからお客様がきはじめて、6時までびっしり。

夜はお客様との会食を設定できなかったので、うちわの食事。となりのホテルへいき、鮨コース。これまた余りを片付けた。

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Sunday, September 21, 2008

ネット接続できるTV 2

TVのPC化は間違いだとしても、ネット接続への流れは避けられない。

いまはネット接続するメリットが薄く、一般ユーザには倦厭されていても、そのうちメジャーになると信じている。

地上波でやっている番組のターゲットが20代から30代前半となれば、団塊そして団塊ジュニアの好みにあわせた番組は提供されない。今後5年10年するとより傾向は強くなる。ここでロングテールにあわせた番組の提供は、インフラの整うネットしかない。

VODこそがネットのアプリ。やはりニーズに応えることが王道。ニーズを強引に作り出すことはTVメーカや、それこそプロバイダーの仕事ではない。一般ユーザが自らニーズを作る雰囲気を醸し出すはず。

アクトビラが一皮むければ、それなりのインフラに成長すると期待している。

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Friday, September 19, 2008

ネット接続できるTV

朝散歩をして、すぐに打ち合わせにGo。この一週間あまり平日練はできなかった。まあ、仕方ない。

午前中は、今後重要になりそうなテクノロジーについての議論。こんなに盛り上がってくるとは数年前には思わなかった。はやいところ取り込んでいきたい。

午後は新横浜でIPTVに関するセミナー。TVをネットにつなげることに関する基礎技術の解説とハードウェア、そして締めは有名な方のお話。かなりいいポイントをついていると感じました。

ネットに接続したTVの役割ってほんとうに難しい。そんなもの本当はいらないってみんなが思っている。しかし新たなモノを作り出さないといけない人類社会は、付加価値をなんとか見いだして、新製品を投入したい。CPUの技術も発達して、TVのなかにあるハードでもブラウザが十分走る。だからといって、放送をみながら、その脇にブラウザを立ち上げても意味がないと思う。ガシェットも同様。知りたい情報は携帯でとればいいじゃん。

TVのPC化の方向性は確実に間違っていると思う。TVは基本的に受動的な垂れ流しの端末だし、検索エンジンを動かす最初のキーワード入力の壁がきついと考えています。携帯で調べて、その結果をTVにおくり、たとえば電子クーポンとか、広告についてとか、それでTVがネットからリッチコンテンツやCMをダウンロードもしくはストリーミングされるというのが自然のような気がする。

お話の中ではiモードの成功とLモードの失敗を明確に定義づけ、さらに現在のアクトビラに対する警鐘をならした。アクトビラ、わたしもメリットを感じない。みんなが共存共栄できるビジネスモデルではない。Lモードに近い。苦労して作り上げたアクトビラ対応のTVをメーカがうっても、それをインフラとしてリッチコンテンツを流し、課金としてエンドユーザから収入を得られるのは、サービスプロバイダとコンテンツプロバイダ。メーカはただ提供して量販店でたたき売られる。おかしい。

AppleTVのような、日本の携帯電話構造に近づけた一社独裁のビジネスモデルのほうがエンドユーザからの課金あつめには有効なのだ。たくさんのメーカが林立して、わけのわからん付加価値をつけてもマスにはならない。インフラの成熟はいつまでたっても達成できない。なら日本はWiiTVでいいじゃん。

ひとが携帯やPCでネットに接続していて、TVがネットに接続できていないことの矛盾はあるが、キラーアプリは相当でてこないと思う。

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Tuesday, March 18, 2008

はた楽

昨日はほんと楽しい日だった。この3年間はこの日のためにあったんだと思うほど。

尊敬する丹羽さんが「自分がはたらくことによって、まわりが楽になる、それが はた楽」っていう意図の言葉を本の中で書いていたけれど、うちの会社と代理店さんが懸命に働いたことによって、取引先に喜んでもらえた、楽になったと心から実感できた日だった。お金や利益も大事だけど、お客様の喜びは得難いことだとつくづく思った。なにか吹っ切れた気分だ。

ぶるーれいの開発は困難を究めた。昨年末にかけては製品出荷のために、綱渡りの出荷調整。増産につぐ増産。その増産により、思ったより速く累計100万台出荷を達成し、それがわーなーの決断をうながした(らしい)。日々が綱渡りだったから、いろいろな点でお客様に迷惑をかけたこともあったが、最終的に戦争決着のため、おおきな協力ができた。

この貢献に対して、たいへんありがたい言葉をたくさんいただいた。うちをただの仕入れ先と見られていたらありえないこと。今後、よりお客様のためなにができるかを考えながら、日々精進していこう。

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Saturday, February 16, 2008

ついに

ついに終戦

いやいやまだ分からないけど、ほぼ勝負はついたと思う。ウォルマートがBD支持を表明したし。。。あとは土下座を待つばかり。。。

ほんと次世代DVD戦争には泣かされた。玉砕覚悟の戦略価格提示してくるHD-DVDのため、意味のない不毛な価格戦争に巻き込まれて、利益が減ってしまったよ。今後はBD内部の闘い。こちらは避けて通れないので、仕方ないけどね。

可哀想なのはHD-DVD買っちゃったひとだよね。

全世界だとかなりのひとが買ったけど、ほとんどは安い高機能DVDプレイヤーとして買ったようで、HD-DVDのタイトルにはあまり期待してなかったようだ。

でも日本で、少数ながらあえてHD-DVD買った人もいるわけだし。。。このひとはBDに移行するのつらいだろうな。

東芝からBDプレイヤーが発売されて、本当の終戦になるけど、それはまだ先だね。

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