技術的な内容でなくて申し訳ございません。最初におわびします。
LiveConnectを出した理由
IoT元年といわれる2015年ですが、日本の家庭では海外から取り残されるばかりです。よくあるスマートホーム向けセキュリティキットが、日本ではまったくありません。
安全安心な日本の生活環境では、不審者の見張りは必要ありませんが、最近シェアルームサービスを利用する外国人の存在で、セキュリティ意識に変革が見られます。
手軽なセキュリティ、子供の帰宅時間の見守り、熱中症の予防など、ニーズは確実にあると思います。Z-Worksでは日本初のIoTとクラウドを駆使した自宅見守りシステム「LiveConnect」をクラウドファンディングにて発表しました。
家庭内に配置された各センサーからのデータをGatewayが集積し、クラウドに送信、クラウドで処理した情報をもとにユーザーのスマフォに連絡をします。
クラウドでは、センサーからあがってくる0と1のようなデータから、センサーの置かれた場所や現在の時間、天候などの情報を加味して、ひとの動きに翻訳、さらにその前後のイベントなどから、危険情報を検知し、ユーザーのスマフォに警告を通知する仕組みを整えました。
クラウドファンディングで支援いただいたキットに含まれるGatewayは、ブロードバンド環境が家庭にあることを想定しているため、有線Etherでのネット接続となります。
今月エンジニアサンプル、来春に量産開始を計画している次期Gatewayには、LTE通信モジュールを備え、ここにSoracom Airを搭載します。
Soracomさんのおかげで、ネット経由でクラウドにセンサー情報をUpするのは本当にハードルがさがり、今後普及が楽になったと実感しています。
クラウドーGateway間のプロトコルはいまのところ、AMQPを使っています。Soracom Beamにて対応してもらえるのを密かに願っております。。。
日本の問題点
日本はちょっと変わった国。法規制が厳しく、消費者のニーズに合ったアプリの実現が難しい状況が続いています。海外では通常販売されている、遠隔からのスマートフォンによる家電、照明器具をオン/オフを実現するスマートタップが電気用品安全法により認められていません。
また、鍋の吹きこぼれや、やかんの火を付けたまま忘れてしまうなどの生活シーンで警告を発するための煙検知と熱検知が一体となった報知器システムが日本では認められません。
日本の基準では、「煙式」「熱式」と分ける必要があり、同様のアプリケーションを実現するためには2つの報知器を付ける必要があります。スマートホームとして、センサー情報を基に快適さを維持するための行動を起こしづらい状態となっているのです。
これから
今後は、医療、介護施設でのスタッフの負担軽減、在宅での要介護者の見守りなど、日本特有の高齢者社会のなかで、ひとの目のかわり、耳のかわりになるIoTのニーズは高まってくるはずです。
Z-Worksでは、シリコンバレーやイスラエルで開発されているアナログばりばりのバイタルセンサーをもとにヘルスケア製品を計画、すでにリリースしたLiveConnectの仕組みに入れて、精度のたかい介護支援ツールへと展開していきます。