日本一過酷と言われる、言われていたウルトラマラソン、野辺山100kmに参加しました。
噂に違わず、UpDownしかないコース、ランナーとはいえない自転車乗りの体にはきつかった。何度リタイヤしようと思ったか。ある意味予想通りだったのは12時間以上の連続運動はまったく不安がないほど心肺機能には自信あり。問題は脚です。こればかりは筋とか筋力とか鍛えないことにはどうしょうもない。それなりに走ったつもりでも、100kmという距離に通用するか不安でした。
いろんな意味でぶっつけ本番で迎えた野辺山。せめて時計くらいは持っていたいと前日に悩むものの、もはや長野で手配できない状態。機材に頼らず、なにも持たず、自分の脚の声を聞いての道中となりました。
序盤、飛ばさないように心がけるものの、前にいる捌き切れないランナーを追い抜いたり、、、それなりに脚を使いました。登りでは、脚と心拍の温存のため、早歩きに切り替えました。下りに入ると、後ろからバンバンと抜かれまくり。下りの衝撃に耐えられる脚がないので、そのままやり過ごす。次の登りでは抜いてやるー、なんて思っちゃうけど、あくまで自分との闘い。他人はキニシナイキニシナイ。なんて思っているだけ煩悩に支配されてますね。われ未だ木鶏たりえず。。。って言葉をはくほども達していません。
フルマラソン41.195km通過は4時間40分。相当な登りをこなしてなので、いいペース。とはいえ、かなり脚の具合はよろしくない。あと半分以上残してこれは厳しいな-。。。。でも関門である71kmまでは最低限いくと決めていたので、下りで、すり足を心がけ走ります。コースはこれまで自転車で何度も走っていたルートなので、下見はバッチリです。次どんな勾配があるのか手に取るように分かります。これはやっぱりでかい。
母親がなくなってちょうど3年、丈夫に産んでくれた親に感謝の気持ちをこめ、供養の気持ちで走ると決めていた道中でした。こんな中盤でリタイヤするわけにいかない。万全の調整をしたつもりだったシューズですが、右足裏に異変が出ました。どうもつま先あたりの紐の締め付けが甘かったようで、靴のなかで脚がずれてしまったよう。。これで足先が擦れ、痛みが出始めました。左足は問題なし。これは60km以上走らないと分からない現象でした。
下りの衝撃に耐える、、、登りは休みながら早歩きで登る。。。これの繰り返し。心拍はまったく平気でしたが、脚の声を聞きながら、だましだましの道中。辛かった。
71km通過7時間50分。そのあと終始歩きで馬越峠を越え、下りは全力の走り。。下り終わった85km地点で9時間50分。いいペースです。しかし、このあとの15kmが地獄でした。ここで2時間10分もかけてしまいました。ほとんど平坦だったのに、もはや脚が言うことをきかない。平坦でも走れない。逆に登り坂のほうが楽という感じ。完走を目指して意地だけの走り、いや歩きとなりました。
残り5kmからが特に辛かった。一番リタイヤしたいポイントだった。やけくそで歩いて、走って歩いた結果、11時間59分。12時間を切ることは密かに狙っていたけど、本音では71km地点でリタイヤするだろうとも思っていた。リタイヤせずゴールできた自分を褒めたい。
しかし、目指すところはまだまだ先。これが本当のゴールではない。やはり経験してみないとわからないことが多かった。次出れたら、もうすこしうまくやれる。まだまだこれから。
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- スタート前後、もうすこし前に位置取りするべきだった。
- 補給食は持参しなくてもOK。
- 日焼け止め必須。大失敗。
- 股ずれ、脇ずれが酷すぎ、クリームを塗っておくべき。
- 靴紐チェック。これだけでどれだけのロスになったか。
- 時計などは実際必要なし。UpDownがありすぎて、ペースで走れない。
- 85kmすぎからが勝負。というか馬越峠の下りから飛ばせる脚を作るのが課題。