TVの未来?
TVですが、いまのTVのスタイルから進化するためには、いろいろなポイントが存在します。日本のTV番組の品質、作り方。著作権ホルダーの複雑さ。日本のTVメーカの凋落。スマートフォンの台頭とそれを使う消費者のライフスタイルの変化。消費者の限られた24時間をさまざまな端末で奪いあう点。日本と海外のユースケースの違い、OTT(ネットのVODサービス)、GoogleとAppleの動き。などなどなど。それぞれかなり詳細に議論できるところですが、ここでは省きます。
ほぼ結論ですが、日本に関しては、もはやTVを魅力的な商品として消費者が見てくれていないことに尽きる。ここにありとあらゆる機能を追加しても、付加価値として認めてくれない。付加価値として価格上昇を認めない。製品として、いまのTVは完成してしまっています。。。
日本の地上波は異論があるとしても、やはり相当おもしろいレベル。垂れ流しでBGV代わりにスイッチ入れておくひとの割合がホント多い。この垂れ流しスタイルで満足しているひとが多い。けっしてTVに視線が釘付けになっているわけではなく、なにかをしながら見るともなしに見ているような使い方。スマートフォンをいじりながら、TVがとりあえずOnになっている。この垂れ流しという使い方を日本のメーカはあまり認知しようとしていないと思うんです。まあ、これをどう考えてもあまり発展性は生まれない。
VODやDVD/BDを見るというユースケースは、垂れ流しではなく、視線を独占するような感じです。これは言ってみればホームシアタースタイル。しっかり映画をみるような使い方ですね。USではこのユースケースが、OTTに移行してしまいました。日本はどうなるんだろう。。。Huluとか出てきていますが、リビングになるTVで見るまでに文化が育ってないのが現状のような気がします。やはり垂れ流しメインの使い方が強い。
日本人は、とくに若い世代は、プライベートスクリーン、ファーストスクリーンとしてスマートフォンを認識してしまい、すべてこれで完結させてしまった気がします。TVはもはやセカンドスクリーンとしても認識されてない。パブリックスクリーンで、リビングで他の家族と共有するTVは、完全に無視。。。
垂れ流しメイン、限定的なホームシアター、スマートフォン中心のライフスタイルという日本の文化のなかでは、おいらの結論からすると、TVの進化は完全に停止。誰もTVに何かを求めていない。次世代と期待されている4k2kになってもすこし綺麗になったくらいの変化では魅力はないと思われてしまう。TVは終わってしまったのです。
さて、ではその先にはなにがあるんでしょう。。。誰が見ているかわかりませんが、続くつもり。